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【大阪】1/24 B型肝炎大阪訴訟 第65回口頭弁論期日 傍聴支援を

24日北浜界隈 傍聴から事務所へ
 西村が傍聴しました。
 24日、大阪地方裁判所でおこなわれたB型肝炎訴訟第65回口頭弁論を傍聴支援しました。202号法廷はほぼ満席90人が傍聴しました。この日は、遺族原告2人が意見陳述。
 一人目は、肝がんで71歳で亡くなった患者さんの夫人。平成22年、夫が68歳のとき、定期検査で肝臓がんの指摘。手術で摘出。再発しラジオ波焼灼術を受けた。孫が小学校に上がるときに娘夫婦と同居。半年後に、しきりに肩が痛いと言うようになり、しばらくしてからとうとう歩けなくなり、病院に救急搬送。検査の結果、肝がん再発、骨にまで転移、下半身の神経が麻痺。医師からは治療の選択肢を説明を受け、良い結果を出すことは難しいと説明を受けた。在宅療養を選択。
▼痛みをこらえながら、夫人には、パートを続けることを希望。次第に痛みが強くなり食事も食べられなくなっていった。かなり弱っていき「なんでこんなに辛い思いをして死んでいかなあかんのかな。最後がこれか。」と言いました。私が夫から弱音を聞いたのはこれが最初で最後でした。平成27年7月1日、夫は73歳でこの世を去りました。▼夫が生きているときには訴訟の話しは出ていませんでしたが、夫が亡くなってから主治医の先生と話す機会があり、夫が主治医に悔しい思いで訴訟を検討していたことがわかり、遺族として訴訟を提訴することに決めた。▼皆さんの苦しみが少しでも和らぎ、希望を持って生活できるように、国は適切な対応をして欲しいと、裁判官と国(被告側代理人)に訴えられました。
 二人目は、お母さんを肝がんで失い、二人の弟さんたちも肝がんで療養されている娘さん。▼B型肝炎は、私から母を奪いました。今は大切な弟たちも奪おうとしています。B型肝炎ウイルスが国の杜撰な予防接種行政によるものだと知り、今は強い怒りの気持ちでいっぱいです、と訴えられました。
 弁護団からは、「B型肝炎訴訟の進行について」陳述されました。全国弁護団を通じない提訴を合わせた提訴被害者数は65,000名程度(2019年10月時点の全国提訴者数からの推計)
 国の被害者総数推計約45万人の14%程度の提訴にとどまっている。▼全国の提訴者数に対する和解者数の割合は75%程度であり(2019年10月時点の全国提訴者数と和解者数らの算定)、国に対しては今後とも和解が成立するように、早期の資料検討・回答を求めたい、と陳述されました。
 裁判が終了後、近くの貸し会議室で報告集会がおこなわれましたが、これは出ずに、天満の事務所で、府がん対策基金助成事業で作成する「肝臓病の医療福祉制度のしおり」の専門家による点検チェックを受ける準備などをしました。


【資料】
第65回口頭弁論期日 傍聴支援を!
○と き 2020年1月24日(金) 13:30~
○ところ 大阪地方裁判所 202号法廷 <アクセス
      大阪市北区西天満2-1-10
      最寄駅:大阪メトロ「淀屋橋駅」下車、北東へ徒歩10分
 裁判では、原告2名の意見陳述や弁護団の意見陳述が予定されています。原告意見陳述をしていただく2名の方のうち、おひとりは遺族原告の方です。
 支援者の皆さんに、一人でも多く法廷に来ていただき、意見陳述される原告さんを応援してください。
 ▼裁判が終わった後は報告集会が開催されます。
 ・会場 AP大阪淀屋橋の4階北B会議室<アクセス
     住所 大阪市中央区北浜3-2-25 京阪淀屋橋ビル4階
 ・時間 裁判が終わった後、14:30頃から
 ・内容 裁判の状況・原告団の活動等についての報告や小グループでの交流会を予定しています。
 場所がわからないという方は、裁判終了後に弁護士がご案内させていただきますのでご安心ください。
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