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肝がん治療薬として承認 ネクサバール

 分子標的治療薬「ネクサバール」が、厚労省によって、「効能追加」で5月20日承認されました。
 これまで(08/01/25~)腎臓がんの治療薬として治療に使われていました。

 日経ネット「バイエル薬品、「ネクサバール錠200mg」について切除不能な肝細胞癌への承認を取得

 【薬価】 ネクサバール錠200mg 5426.2円/錠
 また、厚労省より、使用症例について全数管理を指示されていますから、ネクサバールが治療に使える医療機関(ドクター)も限定されるようです。
 記事から冒頭部分を引用します。
 根治切除不能又は転移性の腎細胞癌治療を目的として国内で販売中の「ネクサバール(R)錠200mg」(一般名:ソラフェニブトシル酸塩)について、厚生労働省より、新たに切除不能な肝細胞癌の効能・効果で承認を取得しました。
 ネクサバール(R)は、腫瘍細胞増殖抑制と血管新生阻害の2つの作用により、癌の成長を抑制する経口の分子標的薬です。


 副題には、「・全例調査の実施と厳格な適正使用の推進について、医療関係者への協力を要請」と、副作用に対する管理を厳格に取り組み、「適正使用」に取り組む姿勢も示されています。

 バイエル社のサイト

■安全性対策について
 ネクサバールの適応追加承認条件として、肝細胞癌患者を対象として全例調査を行うことが義務付けられています。
 バイエル薬品では、この全例調査ならびに適正使用推進策の実施に際し、広く医療関係者・医療機関・関係団体に対し、協力要請をしてまいります。
 また、ネクサバールによる肝細胞癌治療について正しくご理解いただくことを目的として、ネクサバール総合情報サイトにおいて、適正使用や安全性に関する情報を提供してまいります。


とあります。
 腎臓がんの治療で発現した副作用と今後の注意についても、上記ネクサバールのサイトで紹介されています。
 肺がん治療薬「イレッサ」の例もあります。また、肝がんの背景には、重い肝硬変がある場合もありますから、この薬による治療に当たっては、治療現場の医師や薬剤師による患者と家族への注意喚起も必要です。
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