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進行肝臓がんの新薬 テセントリクとアバスチン

アバスチンテセントリク
進行肝臓がんの新薬 テセントリクとアバスチン 
免疫チェックポイント阻害剤+分子標的治療薬併用療法


 切除不能な肝細胞癌に対して本年9月から保険適用で治療が開始されはじめています。
 アテゾリズマブ(一般名:テセントリク)とベバシズマブ(一般名:アバスチン)の併用で静注点滴で治療が行われます。
テセントリクは免疫チェックポイント阻害剤と呼ばれる薬で癌に対する免疫を活性化する薬剤です.
 がんの免疫細胞から逃れることを防ぎ、免疫細胞のがんを攻撃する力を強める薬。
 アバスチンは、癌の血管新生を抑える薬(血管新生阻害剤:分子標的治療薬)として使われてきた薬剤です
 また、がんが免疫細胞から自らを守る防御網を周りに張り巡らせるのですが、アバスチンは、この防御網に働き、がんを攻撃する免疫細胞を働きかける環境を作り上げます。
 難治肝がんの治療にお困りの方は、ぜひ専門医にご相談ください。
【用法用量】
 アバスチン:アテゾリズマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはベバシズマブ(遺伝子組換え)として1回15mg/kg(体重)を点滴静脈内注射する。投与間隔は3週間以上とする。

 テセントリク:ベバシズマブ(遺伝子組換え)との併用において、通常、成人にはアテゾリズマブ(遺伝子組換え)として1回1200mgを60分かけて3週間間隔で点滴静注する。なお、初回投与の忍容性が良好であれば、2回目以降の投与時間は30分間まで短縮できる

【副作用】多種の副作用が出る可能性あり。添付文書参照。
 ・アバスチン添付文書
 ・テセントリク添付文書

【薬価】
・テセントリク点滴静注 1,200mg20mL 瓶 637,152円               840mgl4mL 瓶  448,853円
・アバスチン点滴静注用 100mg/4mL 瓶 35,877円
       400mg/16mL 瓶   136,293円
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