<< 11/29 肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業の指定医療機関リスト公開始まる | main | 12/1 「肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業」の指定医療機関の情報 >>

<終了>【兵庫】12/2公開講座「 肝臓病(肝炎、肝硬変、肝がん)の治療

12/2三宮での講演会。講演する大崎先生
 12月2日、神戸での大崎先生の講演会(神戸難病連主催、肝炎友の会兵庫支部担当)「パラダイムシフトを迎えた肝疾患診療ーC型肝炎・肝がん治療の進歩」を三宮の勤労会館で聴講しました。
 特徴的なことを紹介します。
・C型肝炎DAA製剤での治療では著効率が99%

 ウイルス排除できれば、早急に肝機能がよくなる例が多い
  コリンエステラーゼ・アルブミン・ビリルビン・PT活性などAFT値の改善も見られた
 ADD治療後の肝発がんは、高齢者、線維化進展例ほどリスクが高い
  インターフェロン治療は50歳代までが多かったが、ADD製剤では60-80歳代が多い。この年齢差がインターフェロン治療例よりも肝発がんが目立つことになっているようだ。
・肝がんの治療
  薬物療法(分子標的治療薬徳にレンビマ、免疫チェックポイント阻害剤)が登場。
  塞栓療法・ラジオ波治療から分子標的治療薬に切り替える時期が重要、塞栓療法を繰り返すと肝機能が悪くなり、薬物療法ができにくくなる
  免疫チェックポイント阻害剤だけだと奏効率は20%
  免疫チェックポイント阻害剤+分子標的治療薬では60%の成績もでている。

 穿刺療法  バイポーラ ラジオ波治療針 効果・患者への負担少ないがモノポーラ(クールチップ)に比べると手技が難しく、普及していない。
 昨年11月に保険適用になったマイクロ波凝固法の治療針が柔らかく、肝硬変など硬い肝臓に刺すと折れることがある。肝内胆管まで焼けてしまう危険性が高いなどリスクある
 メリットは、1回の治療が3分程度、4個肝がんがあっても151分以内に治療を終えることができる。患者負担は少ない

 B型肝炎の治療新薬 開発は進められているが、これという具体的な薬剤名は出ていない。数年以内に登場することは困難。
 C型肝炎の治療薬に目処が付いたので、研究者や研究費の投入はすごい規模になり、研究が進むことは期待できる。
<記:西村>

【開催資料】
 肝臓病(肝炎、肝硬変、肝がん)の治療
○と き 2018年12月2日(日) 13:00~16:00
○ところ 神戸市勤労会館
神戸市中央区雲井通5-1-2 <アクセス
最寄駅 JR山陽線「三宮駅」下車、、中央口(南側)から西へ徒歩7分
○内 容 講演「肝臓病(肝炎、肝硬変、肝がん)の治療」
講師:明和病院 特任院長・内科系診療部長 大崎 往夫先生
○主 催 兵庫県難病連 開催担当:肝炎友の会兵庫支部
イベント資料 > <終了分> | comments (0) | trackbacks (0)

Comments

Post your Comment

Trackbacks