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【終了】5/22 南大阪地区 肝臓病市民フォーラム 参加報告

【終了しました】

 22日堺市商工会議所で「南大阪肝臓フォーラム」が開催されました。
 興味深かったのは市医師会理事の西川先生のお話「開業医のうまいかかり方-地域連携パスを中心に-」。
 堺市では、市内10施設の主だった医療機関が共同して12の疾患について「地域連携クリニカルパス」を作成されています。肝臓病ではC型肝炎のインターフェロン治療、肝がんの専門病院とかかりつけ医が一人の患者についてどのように診療を進めるのかを「診療連携クリニカルパス」として作成され活用され始めています。これを活用するための要は、「かかりつけ医」がこの取り組みに参加することです。
 堺市医師会
 堺市医師会 医療関係者の皆さんへ→「堺市医師会地域連携クリニカルパスの運用について
 C型肝炎・肝がんについて作成されています。残念なのはB型肝炎や肝硬変とその合併症については、これからのようです。作成の手順も説明され、診療の時間をぬって様々な方々が幾つかの部門会議や作業を重ねて作られるご苦労もわかりました。
 堺市での C型肝炎地域連携パス  肝がん地域連携パス
 連携クリニカルパスに参加するかかりつけ医は、医師会の連携パスに関わる研修を受ける認定を受ける必要があります。

 講師の西川先生は、お話の締めくくりに、「クリティカルパス」と「クリニカルパス」の使い分けについて説明されました。堺市の場合は、クリニカルパス。日本の学会も「日本クリニカルパス学会」、その大きな理由は、「クリティカルパス」は米国で登録商標となっているからだそうです。

■C型肝炎 過渡期の治療選択 待てるか待てないかの診断をまず
 厚生労働省の研究班が昨年1年間の研究の成果をまとめ「C型肝炎治療ガイドライン2011」を3月に報告しました。(日本肝臓学会のサイト「医療従事者の皆さんへ」で紹介されています)
 肝臓フォーラムで「C型慢性肝炎治療の上手な受け方」を担当された肘岡先生は、「今はドクターも患者さんも治療法の選択が非常に難しい時期」とおっしゃっておられました。
 検査では、保険適用にはなっていませんが、ウイルス側の「コア領域」の遺伝子検査。患者側のIL28B遺伝子検査を行うこと、今年秋から冬にかけて保険適用になるといわれる抗ウイルス剤12週(+ペグリバ)その後12週ペグリバのみ24週の新しい治療法、5年後くらいに登場するかもしれない経口抗ウイルス剤2剤併用治療などが、選択肢になってきます。
 以上のようなことから、待てるのか今治療しなければならないのか、この見極めをして、待てない方はインターフェロン治療を行うことが望ましいと強調されていました。


【資料 開催案内】
 南大阪インターフェロン研究会からご連絡をいただきました。
 当会も後援団体になっています。

○ と き  2011年5月22日(日) 13:00~15:50
○ ところ  堺市商工会議所
       堺市北区長曽根町130番地23 <地図
       【下車駅】南海電鉄高野線中百舌鳥駅
○ 内 容  講演(13:10~15:05) 質疑応答(15:20~15:50)
  講演1.肝臓病 -血液検査でわかること- (13:10~13:35)
大阪府立急性期・総合医療センター 消化器内科
主任部長 井上敦雄先生
  講演2.開業医のうまいかかり方-地域連携パスを中心に-(13:35~14:00)
  西川クリニック 院長 西川正治先生
  講演3.肝疾患と栄養(14:00~14:25)
大阪府立急性期・総合医療センター
         栄養管理室 山根泰子先生
  講演4.C型慢性肝炎治療の上手な受け方(14:25~15:05)
大阪南医療センター
        統括診療部長 肱岡泰三先生
  質疑応答 司会 吉原治正先生、加藤道夫先生       (15:20~
15:50)
       回答者 井上敦雄先生、西川正治先生、肱岡泰三先生、山根泰
子先生
○ 共催 南大阪インターフェロン研究会・MSD㈱
 後援 堺市医師会
    ・住吉区医師会
    ・河内長野市医師会
    ・大阪肝臓友の会
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