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<終了>【明石】10/13 公開講座「ウイルス性肝炎の最新治療と今後の展望」

 終了しました。
林先生の講演後の質疑応答 200人が参加し、林先生からは最新の情報を講演されました。
 C型肝炎では11月末にはシメプレビルをペグリバ療法に併用した3剤併用治療が承認される見込み。高発がん年齢に患者が多い日本では、治療の第一選択肢になるだろう。インターフェロンが主剤なので、これまでにインターフェロン治療を行って無効例では、この治療は不向き。再燃例では薦められる。
 11月には、日本肝臓学会のC型肝炎治療ガイドラインが改定される。参考にして欲しい。
 インターフェロンを使わない経口薬の開発が精力的に行われ近い将来いくつかの薬剤が登場するだろう。早ければ1年半後くらいには治療に使えるようになるかもしれない。
 治療効果は、著効例が95%以上の治療法にならなければ課題は多い。
 その一つは、抗ウイルス剤への耐性ウイルスの出現。
 二つ目は、インターフェロン治療では発がん抑制効果が認められているが、登場する経口薬では発がん抑制は期待できない。
 また、インターフェロンによる副作用は当然無いのだが、抗ウイルス剤による薬剤性肝炎等の報告もあり、副作用が無いわけではない。


■B型肝炎への治療
 テノホビルは来年夏頃までには承認され治療に使えるようになる。
 その時点で、日本肝臓学会のB型肝炎治療ガイドラインは改定される。
 B型肝炎治療の第一選択は、ペグインターフェロン治療。学会のガイドラインでは35歳の年齢による線引きはない。
 抗ウイルス剤による治療では、延々と治療が継続されることに問題がある。エンテカビルの治療を受けている方の場合は、ウイルス量やHBs抗原量の結果では、服用を中止できる場合もある。中止してみてウイルス量が4以上に増えるようであれば、再服用すればいい。いずれにしてもB型肝炎患者をきちんと診られる専門医に受けている治療について相談することも大事。
 抗ウイルス剤の治療は、相当長期に抗ウイルス剤を服用しなければならない。C型肝炎の治療ではウイルスが排除できるようになったが、B型肝炎の治療ではそのような薬剤は今のところ登場の展望はない。
林先生の講演スライドからB型のまとめ いま期待しているのは免疫機構の「部分」に働く免疫賦活剤の研究である。

【開催報告】
10/13講演会チラシ肝臓病医療講演会のご案内 (無料、予約不要)
ウイルス性肝炎の最新治療と今後の展望
○と き  2013年10月13日(日) 13:30~16:00
○ところ  グリーンヒルホテル明石
         明石市大明石町2-1-1
         JR明石駅北西徒歩5分
○内 容  「ウイルス性肝炎の最新治療と今後の展望」
       講師:関西労災病院院長 林 紀夫先生
○主 催  肝炎友の会兵庫支部・日本肝臓病患者団体協議会
○後 援  兵庫県、日本肝臓学会、ウイルス肝炎研究財団、兵庫県医師会
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