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8/27 C型肝炎治療薬「ハーボニー」医医療費助成決定

医療費助成の対応策庵第15回肝炎治療戦略会議 ⒏月27日午後、全国都市会館(東京・千代田区)で開催された厚労省・肝炎治療戦略会議(第15回)は、C型肝炎の新しい飲み薬「ハーボニー」(一般名レジパスビル・ソホスブビル配合剤)による治療を医療費助成の対象とすることを決めました。
 1錠(1日分)は約8万円で12週間、毎日服用しますが、今回の助成決定で患者の自己負担は月額最大2万円ですみます。保険適用となる今月31日の治療から助成するとしています。

 肝炎治療医療費助成と所得(厚生労働省)
 なお、昨年9月からC型肝炎の治療に登場したダクルインザ®錠60mg(ダクラタスビル塩酸塩)+スンベプラ®カプセル100mg(アスナプレビル)で薬剤耐性ができて治療に失敗された方に対する治療についても、再治療をおこなうことが適切と判断される場合に限り、改めて助成の対象とすることができるとしています。
 ただ、戦略会議の専門家の間で「適切と判断する」医師についてどのように定めるのか、この再治療によって強力な薬剤耐性を作ってしまわないか、など意見が出されました。
 医師については、肝疾患連携拠点病院の専門医に判断をゆだねる、新たな耐性問題については半年くらい使って見てその結果によって判断するなどの意見にもとづいて、事務局が「実施要項」を委員の専門家と相談して作成することになりました。

 判断する医師と薬剤耐性は、傍聴していて問題の残る部分だと感じています。これから作成される「実施要項」に注目したいと思っています。

 他に決められたことは
■、B型肝炎治療費助成事業で、毎年更新手続きが患者に化せられています。
 この更新手続きの時の「診断書」が毎年求められますが、患者の負担軽減のために、この診断書の取扱について、今後検討されることになりました。

■ 「肝炎研究10か年戦略」について、見直し検討がおこなわれることになりました。
<記:西村>

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