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<終了>【和歌山】8/17日本肝臓学会「肝がん撲滅運動市民公開講座」

8/17日本肝臓学会肝がん撲滅運動公開講座
 猛暑のなか、日本肝臓学会肝炎撲滅市民公開講座に参加しました。参加者は、100人弱。県庁の健康推進課・高浦主査ら2人も参加され、入口で肝炎ウイルス検査啓発ティッシュを配布されていました。
 講演は、
・清水遼Dr.(和歌山県立医科大学第二内科<消化器内科・助教>)による「B型肝炎」
・井田良幸Dr.(和歌山県立医科大学第二内科<消化器内科・講師>)による「C型肝炎」
・玉井 秀幸 Dr.(和歌山ろうさい病院・肝臓内科部長)による「肝癌の局所療法-マイクロ波凝固療法」
 それぞれの講演は「最新情報」が盛り込まれ、先生方の施設の治療例などのまとめも示され、投影スライドは資料として配付され、わかりやすく説明してくださいました。
 肝炎ウイルス感染者他脂肪肝の、肝がんの早期発見のための画像検査は、肝臓の線維化の進行によって間隔を詰め、最低でも年に2回は画像によるチェックを受けた方が良いことがよく分かりました。
 私も二つ質問させていただきました。フェイスブックでこの講演会の様子を報告したところ、さっそく夜には玉井先生から質問に対するコメントが添えられていました。
① HBs抗原量が非常に多く、肝発がんをこの9年間繰り返している、HBs抗原量を減らす治療法はないものでしょうか?
【コメント】現時点でHBs抗原を低下させる一番の治療はペグインターフェロン治療ですね。
②マイクロ波凝固療法は、どこでも受けられる治療法ではない、多くの施設に普及される見通しは?
【コメント】残念ながら次世代マイクロ波が多くの施設で普及する見通しはまだないでしょう。それはラジオ波よりも針の扱いが難しく、高度な技術を持った医師でないと使いこなせないからです。もう一つの問題はコストです。はっきり言って経費が高くついて病院の利益が減るからです。

 「健康相談Q&A」は、例年になく質問数が多く12人の方から質問数は20超、去年の倍以上の質問がありました。司会は和歌山放送の赤井ゆかりアナウンサーと和医大学内助教・前田秀哉Dr.が進行されて、質問を先生方に割り振って先生方もすべての質問に丁寧にわかりやすく回答されました。終了時間オーバーしましたが、参加者は最後まで熱心に聴講されました。また、スタッフとして岡村淳平Dr.もサポートされました。
 友の会和歌山支部から、西村と鈴木さん、全国B型肝炎訴訟大阪弁護団から浅野義彦弁護士さんが参加しました。<記:西村>


【開催資料】
○プログラム 講演1.「定期検査が必要、B型肝炎」
          講師:和歌山県立医科大学 消化器内科
             助教 清水遼先生
   講演2.「ここまで進んだC型肝炎の治療」
      講師:和歌山県立医科大学 消化器内科 講師 
         和歌山県立医科大学付属病院
          肝疾患相談支援センター長 井田良幸先生
   講演3.「切らずに治す肝癌局所療法
       -ラジオ波から次世代マイクロ波凝固療法へ-」
      講師:和歌山ろうさい病院 肝臓内科 部長
        和歌山県立医科大学 臨床教授 玉井 秀幸先生
   健康相談Q&A 
○共催  日本肝臓学会
      開催担当:和歌山ろうさい病院肝臓内科 玉井秀幸氏
   和歌山県立医科大学付属病院肝疾患相談支援センター,
   和歌山県
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