政府は12月24日に決定した2016年度予算案を決定しました。厚労省・肝炎・がん・難病対策部分を抜粋して紹介します。
平成28年度厚生労働省予算案の主要事項
http://www.mhlw.go.jp/wp/yosan/yosan/16syokanyosan/shuyou.html
3 がん対策、肝炎対策、健康増進対策
(2)肝炎対策 186億円(172億円)
①早期発見・早期治療を促進するための環境整備【一部新規】 150億円(128億円)
肝炎の早期発見・早期治療を促進するため、肝炎に対する正しい知識の普及啓発、肝炎ウイルス検査、肝炎患者への医療費の助成及び医療提供体制の確保等を推進する。
特に、肝炎ウイルス検査で陽性と判定されながらも医療機関未受診の者がみられることから、適切な受療につなげるための方策を進める。
ア 肝炎ウイルス陽性者のフォローアップによる重症化予防の推進 18億円(14億円)
肝炎ウイルス検査で陽性となった者に対し、医療機関への受診勧奨を行うとともに、定期検査費用に対する助成措置を拡充することにより、肝炎等の患者を早期治療に結びつけ、重症化の予防を図る。
イ ウイルス性肝炎に係る医療の推進 104億円(86億円)
B型肝炎・C型肝炎のインターフェロン治療、インターフェロンフリー治療及び核酸アナログ製剤治療に係る患者の自己負担を軽減することにより、適切な医療の確保及び受療促進を図る。
(参考)【平成27 年度補正予算案】
○ 肝炎患者に対する医療費助成 36億円
新たに保険適用されたインターフェロンフリー治療薬を医療費助成に追加し、高齢や合併症等の理由によりインターフェロン治療を見合わせてきた患者や一部の肝硬変患者の受療機会を確保することで、肝硬変・肝がんへの重症化の予防を図る。