6/23  C型肝炎の最新治療 講演会開催報告 

 60人ほどが参加。
 加藤先生には、あらかじめ、C型慢性肝炎の新しい治療法、高齢者に対する治療上の特徴などについて、お話しいただくようにお願いしていました。

 お話は、C型慢性肝炎のペグイントロン+リバビリン併用療法、ペガシス+コペガス併用療法、難治例に対する治療の工夫、今後登場する抗ウイルス剤などについて、説明されました。

●ペグイントロン+リバビリン治療で、治療開始から12~24週間でウイルスが陰性化した場合の著効率は38%だが、治療を72週間まで延長すると著効率は、81%まで上昇した。
●C型肝炎ウイルス非陰性化例に対する対策として、
 ①インターフェロンβ(フエロンなど)ブースター治療
  (ペグ+リバ治療の前にインターフェロンβを投与する)
 ②ツーステップインターフェロンリバウンド療法
 ③インターフェロンα長期投与(自己注射)
 等の工夫をしている。

 インターフェロンαの自己注射は、次のような目的ですすめている
 ①併用治療困難・無効例
 ②併用治療後の追加治療
 ③少量長期で発がん予防
 ④肝がん治療後の再発予防
 ※効果として血中アルブミンが増加した患者も見受けられた。

●今後治験が始まる抗ウイルス剤
 ①プロテアーゼ阻害剤
  ・Boceprevir(SHC503034)
  ・Teraprevir(VX-950)
 ②ポリメラーゼ阻害剤
  ・Valopicitabine(NM-283)
  ・HCV796
 それぞれ日本を含む世界同時に第Ⅲ相治験が始まる予定

 要約報告は以上です。
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キーワードは 血中アルブミン3.5以上 AFP-L3 15%

17日南大阪インターフェロン研究会公開講座 16日西宮で日本肝臓学会、17日堺で南大阪インターフェロン研究会主催の肝臓病講演会がありました。
 どちらも早期診断、早期治療で悪化(肝硬変や肝がん)への進展を防ぐことが中心テーマでした。
 キーワードは、16日が「AFP-L3 15%以上」これが治療法の選択基準の一つになると、大阪市立総合医療センター画像診断部長の岡 博子先生が強調されていました。

 17日は、藤本 研治先生(国立病院機構 南和歌山医療センター)が、アルブミン3.5以上を保つことが、肝硬変の合併症の進展予防や、肝がんの治療法選択に大きく影響することを説明されていました。
 
 どちらの講演会でも、造影超音波診断や造影剤を使った最新機器によるMRI画像が、早期診断に大きく寄与していることを映像を使って説明されておられたのは大変参考になりました。

 サイトで参考になるのは、検査試薬会社の
  「肝細胞癌の生物学的悪性度の指標として有用」
 
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【交流会】肝硬変・肝がん 私の療養の工夫交流会

 【ご注意】当初、本行事の開場を西区民センターとご案内していましたが、都合で港区民センターに変更しました。

 完治率の高いペグインターフェロン+リバビリン併用療法が登場し、完治する方も相当数出てまいりました。一方では、肝硬変や肝がんで、治療を何度も受けながら、対応されている方もおられます。難治性の病気の患者や家族の交流会を開催します。
 会員同士の情報交換を目的に下記のとおり行います。ぜひ、ご参加ください。
○ と き 2007年7月19日(木) 13:30~15:30
○ ところ  大阪市立港区民センター 
       大阪市港区弁天2-1-5
(JR環状線・地下鉄中央線
        弁天町駅下車、西南へ徒歩7分)
○参加について 参加費無料、要予約(事務局まで)
        メールか電話(平日13-16時で。
○ 主 催  大阪肝臓友の会
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