終了しました。
14日、兵庫・元町でのがん患者会が主催する「がん医療市民講座~今がんゲ/ム医療を知りたい!」講演会を聴講したので報告します。
始まる頃にはほぼ満席(90人)に。
和歌山からも友の会のメンバーが参加していました。
講師の金原先生は若手の研究者で、近畿大学を中心とする7大学がんプロフェッショナル養成講座の院生だと紹介されていました。
がん細胞を患者から提供していただいて、その遺伝子解析をおこない(パネル検査)、正常細胞ではない遺伝子変異を見つけ、そこから効果がある抗がん剤(分子標的治療薬など)を見つけ出す。
がん細胞の遺伝子検査がこの6月から保険適用になり、検査費用は約60万円。
どのような癌患者さんにこのパネル検査がおこなえるのか、検査の結果使える治療法はどうなのか、専門職種による判定会議、そして結果が出るまでの期間(1~3か月)、それまで患者さんは抗癌剤治療を受けられる体調を維持できるのかなど、説明され、パネル検査を受けた患者さんの中から抗癌剤治療ができる患者さんは1割程度との厳しい状況を説明されました。
パネル検査を受けた患者さんのデータは、政府が運営する施設にすべて集約され、解析され、がん医療の向上のために役立てられるとのことでした。
講義だけでも5分間の休憩を挟み、1時間半、そのあと30分間にわたって質疑応答がおこなわれました。その質問にもわかりやすく説明される、先生に参加者は感動されていました。
担当する教授も同席され、プロフェッショナル養成講座の説明と、パネル検査が血液がんに提供されず、固形癌にのみ提供されることになった理由と今後の展開について説明されました。<記:西村>