今回の「医療講演・特措法説明会」は、南和歌山医療センターの全面的なご協力で開催できました。
添付写真のように、入口から会場まで案内表示をしていただいたり、受付を肝疾患相談支援センター担当者らがしていただいたり、会場も提供いただきました。
▼講師は、副院長の藪内以和夫先生。テーマは、「肝炎ウイルス克服時代到 来と高齢化問題」
気づかない感染者への対策として、農業協同組合や漁業協同組合への出張健診、今年は田辺市役所職員対象に行い、来年は、白浜温泉の従業員の健診に手を付けようとしているが、勤務形態と健診時間帯の調整で難渋していることを説明されました。
積極的な肝炎ウイルス検診で、治療に結びつける。
和歌山では最新情報で一年間に1600人のC型肝炎医療費助成が行われ、ウイルス排除につながっている。
(八橋先生の他の報告では、2012-2015年のC型肝炎患者減少率は、和歌山は20%)
▼ 県のほとんどの地域が過疎地、人口が100万を切った。
病院の機能を維持することが難しくなり、 行政単位の規模を保つことが難しく、田辺市や古座川町の大合併でなんとか機能を保っている。
2040年までに人口が半減し、消滅する町が最低でも4つあることが指摘されていることを紹介し、新宮医療センターと南和歌山医療センターが中心になり、他の病院や診療所と協力して地域医療を確保していきたいと紹介された。
先生自身が、2年先には定年退職が予定され、一方では大学医局からの交替医師の派遣は、できないと厳命され、自身らの努力で対応しなければならないとのこと。
▼患者の高齢化の問題では、ロコモ、サルコペニア対策が重要。
筋力低下が生命予後と健康寿命 に大きく影響する。<デジタル握力計を用意し、測定を促された>
基準:男性26Kg以上、女性18kg以上